アザラシ著:エロゲとは
 えーあーこれもあくまで一つの提案であって、必ずしもそういい切れはしないのでこれまたであしからず

 さて、皆様方に置かれましては、PCゲームなど愚の骨頂、唯のポルノ産業の一端として認識し醜悪なもの・下等なものと思っていらっしゃる方も多いことでしょう。唯の性欲の捌け口といってしまえば確かにそうではないと言い切れない側面もあり確かに18禁のシールは貼ってあります。絵は美術家の絵には遠く及ばない、音は音楽家のそれには遠く及ばない、シナリオは小説家のそれには遠く及ばない、声優の演技もアニメのそれとは遠く及ばない、PCゲームがそれだけの要素で成り立っているわけではないものの、挙げたものに関しては確かにそうかもしれない。しかしPCゲームというのは馬鹿に出来ないジャンルだとそれだけは断言できる。
 絵に関しては、それは美術家の描いたえとは確かに違うがそもそも表現しようとするものが違うし、場面場面に最もそぐう絵を、上手くでは無く個性を出し且つ世界観を崩さないように慎重に描くことは、それは大変に難しいこと。それからアニメよりマンガより一枚の絵に力を入れることができ、動きがあるのに緻密になる、また、その絵は愛される事が最重要とされる点においても他とは異なる。
 音はどうか?PCゲーム業界の音はある時点を境に革新的なまでに変化を遂げた、それは「AIR」なのかもしれないし「カナリア」なのかもしれないし「水夏」なのか「銀色」なのかはわからない「kanon」なのかもしれない、とにかくある時点からか音楽をちゃんと作ってくれる人が入ってきた。時には生の音を使い時には聴いたことも無い曲を表現する人たちが現れ始める、その爆発は留まることを知らず個人的にはPCゲーム音楽業界は少なくともアニメ音楽業界とゲーム音楽業界は抜き去ったと感じている。PCゲーム音楽の特異性を挙げていけば、まず、ループ。何度も聴かされるために自然に耳が覚えること、それからループであるがために耳障りな曲を作ることができないこと、これが大きく、総じてイージーリスニングな曲が多い。OP・ED曲に関してはヴォーカルが入り逆に印象を与えることを第一とする、特にデモで使われたりするOP曲は世界観を一曲で表現しなくてはならないが、いいデモは下手なPVよりも完成度が高く、またデモは曲に合わせるため、曲自体の印象がより強く残ることになる、曲が映像にまったく歩み寄りの無いPVと、元に一つの世界があり共に一つの世界を表現するために作られたデモとOP曲との関係はいわずもがなで後者のほうが良質な関係を築ける。とはいえ、PCゲーム音楽まだまだ未成熟であることは言うまでも無く一部突出しているがその裾野は広く上手い下手様々である、しかし、その混沌とした中にあるために思いもよらない奇抜な曲が生まれる
 シナリオは、はっきり言って王道ラブストーリー、それがすべて。この表現はあながち間違いではないと思うのだが、バトルバトルの少年漫画には疲れてしまうしアニメも映画もドラマも有耶無耶にしてしまっている。そんななかPCゲームのほぼ100%はラブストーリであると言い切ってもかまわない、そのラブの形は様々であっても基本的にすべてラブストーリーに帰着する、その中で如何に魅力的な世界を創るか如何に魅力的な子を登場させるか、そりゃあご都合主義なのは分かっているが、しかし世間にちゃんとラブストーリーがないからPCゲームはその反動とも取れるくらい全てがラブストーリーだ、アニメみたいな映画みたいなドラマみたいな、実はテーマは愛でしたみたいなことはない、直球一本、そりゃあ、哲学者も延々テーマにし続ける愛についての物語。
 声優についても一言、アニメとの一番の違いは、喋りで補う部分が多いこと、大抵口は動かない、表情も多くない、それを声一つで表現しなくてはならない、だからこそだが、上手い人になってくるとそこに現れている画面以上に感情が伝わってくる、それはもう、最も声が活かせる場なのだ。また、かならずプレーヤーが愛すことができるようになっている点もアニメとの違いかもれない…。また、大抵の人は個人のホームページを持っているので、二次的な楽しみ方ができるのも魅力の一つ。

 さて、ここまで、ダラダラと書いてきたがPCゲームの一番の強みはやはり媒体がPCであるというところにあるのではないであろうか。本、ドラマ、映画、ゲーム、宣伝媒体が脆弱なのだ、宣伝を考えた時、最も双方向的で即時性が優れ、また、万人へのアプローチが可能なものは現時点を於いてインターネットに勝るものはない、そのインターネットとの距離が最も近くまた最も活用できているのがPCゲームというわけだ。即ちPCゲームは他を媒介とするメディアよりも作り手とユーザーとの距離が近い、ということになる、それは体験版やデモの配布然り、アンケート然り、開発者のブログ然りで、如実に表れてき、また、HP作成の際もイラストが映像産業であるために他のサイトよりも画面で楽しませてくれる。そして、作品の製作状況を楽しむことができるのも醍醐味であるのだ。

 ここまで、読んでみて病んでるなぁ、と思ってるかもしれないけど、まぁ、基本的に俺ってバカなんでね、それはノータリンの意味もあろうが空手バカとか親バカとかの意味もある、一意専心というか、どうせなら突き詰めてやろうと、いった心境にすぐなっちゃうというか。ただそれでもPCゲームは飽きない、それはゲームをして飽きないというのじゃなくて、見ていて飽きないというか・・・、この業界はまだ若く、栄枯盛衰が激しい戦国時代を見ているような楽しさもある。

ま、そんなこんなで、なんとなく書いてみたけど、何度か推敲の余地はあるね、書きたいこともまだあるし、纏まってないしってんで





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